今月のお勧め盤 NO2
作品製作に音楽は大事な要素と考えていて、発想する時などいろいろ状況に応じて聴いていますが、
その中で聴いて良かったと思うアルバムを毎月一枚ずつ紹介していきたいと思います。

  
2006年12月
エリス
グリーフシアー
天使となったサビーネ嬢の歌声を聴きましょう
ヨーロッパの小国・リヒテンシュタインからシンフォニック&ゴシック・メタル・バンド、エリスの3rdアルバムでで日本デビュー盤が20日に発売されました。
麗しき女性ヴォーカリストのサビーネ・ザンダーは今作のヴォーカル・トラックを録音し終えた後、突然倒れ翌日に29歳という若さでなくなってしまったと聞きます。死因は脳溢血だったとのこと。本作は最新作にして遺作アルバムです。
残念ながらもう聴けませんが、今作でも可憐な歌声は前作同様で、バンドのメタル色が強くなった分彼女の歌い方も荘厳でダイナミックになっています。
今年も押し迫った今の時に彼女の声を一緒に聴きませんか。天使が降臨するかも知れません。
2006年11月
ロリーナ・マッケニット
アンシェント・ミューズ〜
古代(いにしえ)の女神
ケルト音楽の世界へ優しく誘ってくれます
待ち遠しかったロリーナの新譜が22日に発売されました。インディーズ・メーカーなのですぐに手に入らないかもしれませんが是非聴いて欲しい一枚です。
イギリス及びアイルランドのトラディショナル・フォークに魅かれたというカナダ出身の彼女ですが、前作のアルバムは世界的に大ヒットとなり、今作は実に9年ぶりに届けられました。
彼女が実際にモンゴルやギリシャ、ヨルダンなどを旅して感じた思いなどを歌ったものでケルト音楽がルーツが窺える作品です。前作同様にしっとりとした歌に聞き惚れてしまいます。

ケルト音楽とは
「ケルト」とは、北部∃−ロッパ民族のことを言い、ケルティック・ミュージックとはケルト地方の伝統音楽を意味し、アイリッシュ・ミュージックはその中の一つのジャンルとして考えられているようです。。
他に興味深い話としては、現在の ロックミュージックは「ケルト音楽のメロディ」と「アフリカ音楽のリズム」 が融合してできた らしいということです。

彼女のHPをご参考に。
http://www.quinlanroad.com/
     
その他のロリーナ・マッケニットのアルバム
1997/10/25  「ブック・オブ・シークレッツ (廃盤)」  CDアルバム
1996/11/21 「パラレル・ドリームス (廃盤)」  CDアルバム
1995/11/10 「ウィンター・ガーデン 5クリスマスソングス」  CDアルバム
1992/1/25 「ビジット (廃盤)」  CDアルバム
  
2006年10月
グレース・マーヤ
ザ・ルック・オブ・ラブ
新感覚のジャズが楽しめます。
小さい頃からクラシック音楽に勉強し、留学する。数々のコンテストを総嘗めにしてきたといわれる、話題の超大型新人アーチスト"Grace Mahya(グレース・マーヤ)"が遂に今月18日にメジャーデビューしました。
4カ国語が堪能で、ルーツミュージックに大きく影響を受けたとされ、ジャジィーな声とピアノの演奏で全国でライブ活動を展開している様子です。
今デビューアルバムでは珠玉のスタンダード曲をGrace Mahyaの卓越したヴォーカルとピアノに、現代トップ・ミュージシャンの参加で、極上で華麗なjazzに仕上がっています。往年の名曲「テネシー・ワルツ」、「ダニー・ボーイ」もオリジナリティーがあり素晴らしいです。是非一聴して欲しいです。
今年の秋の夜長は「マーヤ」です。


HPから全曲試聴できます。
http://www.gracemahya.com/
    
2006年9月
マグマ
ウドゥ・ヴドゥ (限定盤)
マグマはフランスを代表する世界的プログレッシヴ・バンドです一聴を。
今月6日に再発された三枚はマグマの代表するアルバムで素晴らし過ぎです。このアルバムは特にライヴ感覚の強い、勢いのある1976年発表の名盤です。
1968年にフランスのジャズ・ミュージシャンだったクリスチャン・ヴァンデは、70年代初頭にプログレッシヴ・バンド・マグマを結成し、フリージャズのように制約がない、また、クラシックのような落ち着きと不朽の輝きをもつ音楽スタイル目指した。
ヴァンデは歌詞のすべてを
コバイア語という新しい言語で書き、バンドの活動を通して解きあかされていく壮大な神話を作り上げていく。マグマの音楽はオペラのように曲が展開し、楽器のアレンジもコバイア語を引き立たせ、独特の世界観を創っている。
是非コバイア語の世界を味わって欲しいです。

(マグマは輸入盤も入れると24枚アルバムを出していますがここでは再発三枚の紹介に留めます)
  
その他のマグマのアルバム
2006/9/6  「アターク (限定盤)」  CDアルバム
2006/9/6  「ウドゥ・ヴドゥ (限定盤)」  CDアルバム
2006/9/6 「ライヴ! (限定盤)」  CDアルバム
2004/12/22 「コンタルコス・アンテリア」  CDアルバム
     
2006年8月
ダイアナ・クラール
フロム・ディス・モーメント
・オン
晩夏の午後は彼女で決まりです。
ヤフーでは金髪美人+上品なピアノ+実力派ヴォーカル=ダイアナ・クラール

ジャズ界の頂点を極めたとされているヴォーカリスト&ピアニスト、ダイアナ・クラールのスタンダード集アルバムが今月の30日に発売されました。
今回は重厚なビッグ・バンドと流麗なストリングスをバックに、いつも通りの魅惑のシルキー・ヴォイスが益々冴え、魅力的なアルバムとなりました。
勿論ピアノ演奏も素敵で、1曲目の「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー」が始まった途端引き込まれて虜です。
残り少なくなった晩夏の午後のひと時、珈琲でも飲みながら彼女の魅惑ヴォイスに耳を傾けては如何でしょうか?
その他のダイアナ・クラールのアルバム
2006/8/30  「フロム・ディス・モーメント・オン」  CDアルバム
2006/6/7  「ライヴ・アット・ザ・モントリオール・ジャズ・フェスティヴァル」 DVD
2004/12/22  「ライヴ・イン・モントリオール」  DVD  
2004/3/31  「ザ・ガール・イン・ジ・アザー・ルーム」  CDアルバム
2002/9/28  「ライヴ・イン・パリ」  CDアルバム
2002/5/22 「ライヴ・イン・パリ」  DVD
2001/9/5  「ザ・ルック・オブ・ラヴ」  CDアルバム
2000/11/18 「メリー・リトル・クリスマス」  CDアルバム
1999/5/21  「ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ」  CDアルバム
1998/3/21 「ステッピング・アウト (廃盤)」  CDアルバム
1997/9/1  「ラヴ・シーンズ」  CDアルバム
1996/3/23  「オール・フォー・ユー〜ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ」  CDアルバム
1995/3/24 「オンリー・トラスト・ユア・ハート」  CDアルバム
 
2006年7月
トライブ・オブ・ジプシーズ
ドゥエラー・オン・ザ・
スレショールド
精神が謳うようで心に響きます
この人は「怪傑ハリマオ」ではなくリーダーのロイ・Zです。
待望のトライブ・オブ・ジプシーズのアルバムがミニ・アルバムを含めると5th「ドゥエラー・オン・ザ・スレショールド」が7月20日に発売されました。
サンタナを敬愛するロイ・Zの類稀なる才能が大輪を咲かせたとも言うべき素晴らしい内容で最高傑作であると思います。
ロイ・Zの官能的な泣きのギターワークも健在で、後半からラストへのクライマックスを迎える流れも文句なく心を打たれます。
ヴァン・ヘイレンのカヴァー「叶わぬ賭け」もラテンの味付けが素晴らしいし
どの曲も重厚で圧倒的な完成度で思います。
サンタナ(すべて聴いてはいませんが多分)のどの名盤よりも素晴らしいアルバムだと確信します。是非聴いて欲しいです
 
その他のトライブ・オブ・ジプシーズのアルバム
2000・1・1 「スタンディング・オン・ザ・ショルダーズ・オブ・ジャイアンツ 」 CDアルバム
1998・11・21 「レボリューション・サーティーン」 CDアルバム
1997・8・21 「ナッシング・ラスツ・フォーエバー」 CDミニアルバム
1996・9・21 「トライブ・オブ・ジプシーズ」 CDアルバム
 
2006年6月
アモルフィス
エクリプス
慟哭の叫びが魂を揺さぶられるようです。
28日にフィンランド出身のヘヴィ・メタル・バンド、アモルフィスの新譜が発売されました北欧の民話を基にしたコンセプトアルバムです。
全篇に漂う叙情豊かな重厚なメロディに慟哭とも言える絶唱が響き渡り、素晴らしい出来に仕上がったようです。
彼らは民族音楽題材にこれまでも曲作りをしてきていますが、今回が最高傑作といっても良いくらい構成も考えられています。
昨年センテンストが慟哭の最高作「ザ・フューネラル・アルバム」を出して解散してしまいましたが、同等の出来で「慟哭メタル」の真髄を是非味わっていただきたいと思います。

少し試聴できます
http://www.myspace.com/amorphismusic
 
その他のアモルフィスのアルバム
2003・9・27 「 チャプターズ」 アルバム
2003・9・18 「ファー・フロム・ザ・サン」 アルバム
2001・4・4 「 アム・ユニヴァーサム」 アルバム
1999・4・7 「 トゥオネラ 」 アルバム
1997・6・4  「マイ・カンタレ」 アルバム
1996・5・29 「 エレジー」 アルバム
1995・6・21 「カレリアン・イスズムス」 アルバム
1995・6・21 「テイルズ・フロム・ザ・サウンド,レイクス」 アルバム
    
2006年5月
かとうかなこ
ボナペチ!
まさしく五月の風のような爽やかな気分にさせてくれます。
15日にかとうかなこさんの3枚目のアルバムが発売されました。
彼女はクロマチック・アコーディオンの第一人者、大阪人で可愛い人です。
クロマチック・アコーディオンは前後左右に200もあるボタンを押して演奏しますから、テンポの速い曲は左右の指がアコーディオンと一体になっているかのように目まぐるしく動きとても芸術的です。アコーディオンにピエコ、いくら、にょろきちなどと名前をつけ演奏会の時にはメンバーのように紹介して弾いているそうです。
3枚目のアルバムはフランスのルノーキャトルとミュゼットのコンセプトアルバムで軽快な曲が多く楽しい気分にさせてくれる一枚となりました。

HPから試聴できます。聴いてみて下さい。
http://www.katokanako.com/cd/cd.html
その他のかとうかなこのアルバム
2006・5・15 「ボナペチ!」 コンセプトアルバム
2004・7・10 「ひだまり」 アルバム
2003・1・20 「Le ciel〜空〜」 アルバム
2006年4月
ソドム
ソドム
ストレス解消に怒涛のジャーマン・スラッシュは如何ですか。
20年以上のキャリアを持つソドムの13枚目アルバムが今月26日に発売されました。ドイツの3大スラッシャーの一角ソドムの本アルバムは予想以上のアルバムで、間違いなく最高傑作でと言えます。また昨年末のエクソダスと連作と思えるほど攻撃的で破壊力は圧倒的で怒涛の曲が並びます。
スラッシュメタルとはの質問にこの2枚のエクソダス、ソドムを聴けば明快でしょう。5月に入りストレス気味な方は是非聴いてみて下さい。
開放的になれると思いますよ。
その他のソドムのアルバム
2003・11・21 「ワン・ナイト・イン・バンコク」 アルバム  
2002・2・21 「M-16」 アルバム
  2000・2・23 「コード・レッド」 アルバム
1997・4・23 「ティル・デス・ドゥ・アス・ユナイト」 アルバム
1995・9・21 「マスカレード・イン・ブラッド (廃盤)」 アルバム 
1994・12・16 「マルーンド ライブ'94 (廃盤) 」 アルバム
1993/6/23  「パーセキューション・マニア」 アルバム
1993/6/23 「モータル・ウェイ・オブ・ライブ」 アルバム
1993/6/23 「エージェント・オレンジ (廃盤)」アルバム
1991/5/21 「ソウ・イズ・ザ・ロウ+オウスゲボム (廃盤)」 アルバム
1990/12/16  「オブセスド・オブ・クルエルティ+エクスパース・ソドミー
+イン・ザ・サイン・オブ・イーグル (廃盤)」 アルバム
1990/12/16 「ベター・オフ・デッド」 アルバム
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