印刀の研ぎ方(楽園先生篆刻の話より)
砥石を使用します。荒砥(きめの粗いもの)と青砥(きめの普通のもの)の二個あると良い。片方でもよい。
砥石は先ずその面を平面に整えて置くことが肝要です。
印刀を研ぐにはその傾斜角度を一定にして不規則な動かし方をしないようピタリと砥石に当てることが肝要です。
そして両面から同一程度に研ぎ付けますが、更に注意すべきは刀の頭を必ず、
あくまで直線的に研ぎ上げることです。また両角は刀の柄に対して直角にならなければいけません。
即ち刻る時、この両角を使って石を刻っていくからです。
ですから余程の注意が必要です。これには砥石の面が必ず平面でないと出来ませんから
常にセメント塗りなどに当てて手入れをしておかなければなりません。
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