日本芸術遺産名誉賞・受賞作家誌上展
アートジャーナル社「Art Journal」誌vol.46(2005/11月)から抜粋

彩色篆刻の独創ー古代象形が現代アートへ

一体こんな斬新な発想がどこから生まれたのか。児玉東城氏の[彩色篆刻]なる作品を見て一驚してしまった。カラフルな水彩調の色の共演をバックに、明らかに古代象形を自在に掌中にした漆黒の印影が浮かび上がっている。かの武田信玄の「風林火山」がこんなに美しく、楽しく、生活の中のインテリアとして鑑賞できようとは。東洋古代の文字文化の精華が、今、氏の独創によって現代アートとして蘇ろうとしている。
(文・評論家 司 雅泉氏)による
風林火山
  
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